【過去問解説(情報)】H26 第19問 モバイル端末の利用

今日は情報のH26第19問について解説します。

H26 情報 第19問

携帯端末の普及に伴い、個人所有の端末を社内に持ち込み仕事に利用するBYODが注目を集めている。特に、IT投資の削減や情報共有の効率化が図られることなどから、BYODに対する期待は大きい。BYODに関する記述として最も適切なものはどれか。

ア BYOD を導入するとともに、自社サーバの機能をクラウドサービスに移行すれば、BCP対策の一環となる。
イ MDMとは、持ち込まれる端末のデータベース管理システムを統一することを指す。
ウ シャドーITとは、会社所有の情報機器と同じハード、ソフトからなる端末に限定して持ち込みを許可することを指す。
エ 端末を紛失した場合などに対処するため、遠隔操作でデータを消去するローカルワイプと呼ばれる機能がある。

解説

BYOD(Bring Your Own Device)に関する問題です。
それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:BYODを導入すると、個人所有の端末で業務を行うことができるようになるため、必ずしも出社して会社PCで業務を行う必要が無くなります。また、自社サーバーをクラウドサービスに移行すれば、万が一自社が被災した場合でも業務継続が可能になります。(クラウドサービス事業者は複数の拠点にミラーサイトを保有しているなど、故障や障害に強いシステム構成であることが多い)BYODもサーバーのクラウド化もBCP(Business Continuity Plan)対策として有効です。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イの「MDM(Mobile Device Management)」は、ビジネスで使用するスマートフォンなどのモバイルデバイスのシステム設定などを統合的・効率的に管理する手法やシステムのことです。セキュリティの設定、使用するソフトウェアの種類やバージョンの統一、アプリのインストールなどの機能制限、遠隔操作でロックをかける、データを消去するなどの機能があります。データベース管理システムを統一することではありません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウの「シャドーIT」とは、企業のIT担当者が認識・許可していないIT機器を従業員が勝手に持ち込んで業務を行うことを意味します。会社の情報機器と同じものに限定して持ち込みを許可するものではありません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エの「ローカルワイプ」とは、パスワード入力による端末ロックの解除に一定回数以上失敗した場合にデータを自動消去する機能です。紛失時に遠隔操作でデータを消去する機能は「リモートワイプ」と呼ばれます。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢アとなります。

 

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